新宿区大久保地域センターで15日に多文化学校連続講座第3回「『パート』多様な働きかたの一つとして」が開催されました。
講師は伊藤みどり(働く女性の全国センター/女性ユニオン東京)さんです。
「内なる差別」を実感するためにワークショップ形式で行われました。事例にあたって、賃金格差は男女差によるものか、正社員と非正社員による差か、日勤と夜勤の差によるものかについてグループで話し合いました。
新経営戦略では女性をどのように戦力として活用するかに視点が置かれ、女性の雇用環境がかなり劣悪になっています。そのため全国的に女性からの悲鳴が上がっている実態があります。
女性は、配置転換をネタに非正社員の境遇を強いられ、残業を強制され、休日返上で働かされています。これまでは労働組合からも差別されていました。
厚生労働省の統計でも「34歳以下の既婚女性」は「主婦」として扱われ、パート労働者の枠にも入れられずに顧みられない存在になっています。
労働組合運動が進んでいるスウェーデンの男女の賃金差は100:88で日本の100:65とはかなりかけ離れています。先進国でも日本と韓国は男女の賃金差は異例な位ひどい状況です。
http://www.gender.go.jp/whitepaper/h15/summary/danjyo/html/zuhyo/fig01_00_03_02.html
景気後退の影響で我慢を強いられていますが、格差社会を解消しなければ本来の景気回復はあり得ないので訴えて行く必要があります。